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韓国人は日本をどう見ている?
そして2019年10月、韓国でフリーコーヒーを実施するため旅立った。釜山からソウルまで自転車で往復約3週間の滞在だ。「自分を日本人として認識してもらいたい」と、あえて服の袖に国旗をつけたという。
「今の日韓政府同士の関係とは関係なく、人と人の心は通じ合えると信じています。温かな想いを込めたコーヒー、一杯飲んで行かれてください」
韓国語でそう書かれたメッセージボードと「Free Coffee For Peace(平和への無料コーヒー)」という看板とともに、街角でコーヒーを淹れた。
行く前はただ「人が来てくれたらいいな」「コーヒーで笑顔になってくれたらいいな」と思っていたという西川さんだが、実際行くと、「あたたかさに自分が思ってた不安が全て吹き飛ばされた」と語る。
「実際多くの人が来てくれて、たくさんの差し入れや親切を受けました。入った食堂のおじさんに僕の活動を話すと、『飯代はいらない』と言ってくれたり…そんなことがよくありました」
「フリーコーヒーをしている僕のところにわざわざ来て悪いことをいう人は1人もいなかった。『日本人好きだよ』『カルチャー好きだよ』『来てくれてありがとう』と言ってくれる人が多かったです」
同時に、複雑な感情を持った人たちもいたという。
「フリーコーヒーを褒めながらも『私とあなたが話しているのを周りは快く思っていないと思う』と翻訳アプリを介して話してくれた人や、『昔はよく日本に行ってたけど今はね…』と言葉を濁していた人がいたのも事実です」
そして2019年10月、韓国でフリーコーヒーを実施するため旅立った。釜山からソウルまで自転車で往復約3週間の滞在だ。「自分を日本人として認識してもらいたい」と、あえて服の袖に国旗をつけたという。
「今の日韓政府同士の関係とは関係なく、人と人の心は通じ合えると信じています。温かな想いを込めたコーヒー、一杯飲んで行かれてください」
韓国語でそう書かれたメッセージボードと「Free Coffee For Peace(平和への無料コーヒー)」という看板とともに、街角でコーヒーを淹れた。
行く前はただ「人が来てくれたらいいな」「コーヒーで笑顔になってくれたらいいな」と思っていたという西川さんだが、実際行くと、「あたたかさに自分が思ってた不安が全て吹き飛ばされた」と語る。
「実際多くの人が来てくれて、たくさんの差し入れや親切を受けました。入った食堂のおじさんに僕の活動を話すと、『飯代はいらない』と言ってくれたり…そんなことがよくありました」
「フリーコーヒーをしている僕のところにわざわざ来て悪いことをいう人は1人もいなかった。『日本人好きだよ』『カルチャー好きだよ』『来てくれてありがとう』と言ってくれる人が多かったです」
同時に、複雑な感情を持った人たちもいたという。
「フリーコーヒーを褒めながらも『私とあなたが話しているのを周りは快く思っていないと思う』と翻訳アプリを介して話してくれた人や、『昔はよく日本に行ってたけど今はね…』と言葉を濁していた人がいたのも事実です」
ソウルの街中でフリーコーヒー中に警官2人に「ここではできない」と注意されたこともあったという。しかし、活動の主旨を伝えてメッセージボードを見せると、頷きながら「分かった」と言って去って行ったという。
「感動しました。彼らには職務の責任があって注意したわけです。でも僕のメッセージを理解して、自分たちで判断して続けさせてくれた。すごくリスペクトします」
心温まる多くの経験の中でも、韓国の人たちが良い意味で「日本という『国』と『人』をしっかり区別している」と感じたという。
「日本という『国』が好きだとは言わない人もいました。国同士がいがみ合っていることと、人やカルチャーをちゃんと分けている。それは素晴らしいことだと思いました」
作られたイメージ、変わる瞬間
そんな西川さんの現地での経験は、韓国に嫌悪感を抱いていた日本の小学生たちにも届いたようだ。西川さんは現地から日本の小学校を結ぶスカイプ授業を実施。生の映像と声で、現地の様子を伝えた。
「韓国に対して汚いイメージっていう子がいたので、カメラで道路を見せたら『めっちゃ綺麗じゃん』って。意地悪そうっていう意見があったので韓国人の宿のオーナーと直接おしゃべりさせたら、食べ物や好きなK-POPアイドルの話題などで盛り上がった。最後は生徒から宿オーナーに『友達になってくれますか?』という言葉まで出てきて、クラス中が大喝采。彼らはもう韓国好きになってる。イメージって、こんなにシンプルなんです」
「感動しました。彼らには職務の責任があって注意したわけです。でも僕のメッセージを理解して、自分たちで判断して続けさせてくれた。すごくリスペクトします」
心温まる多くの経験の中でも、韓国の人たちが良い意味で「日本という『国』と『人』をしっかり区別している」と感じたという。
「日本という『国』が好きだとは言わない人もいました。国同士がいがみ合っていることと、人やカルチャーをちゃんと分けている。それは素晴らしいことだと思いました」
作られたイメージ、変わる瞬間
そんな西川さんの現地での経験は、韓国に嫌悪感を抱いていた日本の小学生たちにも届いたようだ。西川さんは現地から日本の小学校を結ぶスカイプ授業を実施。生の映像と声で、現地の様子を伝えた。
「韓国に対して汚いイメージっていう子がいたので、カメラで道路を見せたら『めっちゃ綺麗じゃん』って。意地悪そうっていう意見があったので韓国人の宿のオーナーと直接おしゃべりさせたら、食べ物や好きなK-POPアイドルの話題などで盛り上がった。最後は生徒から宿オーナーに『友達になってくれますか?』という言葉まで出てきて、クラス中が大喝采。彼らはもう韓国好きになってる。イメージって、こんなにシンプルなんです」
そんな経験を経て10月末に帰国した西川さんは、国内でその体験を講演や授業で伝えた後、また新たな旅に出た。
韓国に続き、「今だから行く意味がある場所」に惹かれた彼が向かったのは、デモで混乱が続く香港だ。
「デモで疲れた香港の人々を癒したい」という思いで、12月に約1週間のフリーコーヒーを実施した西川さんは現地メディアにも取り上げられ、日々行列ができるほどだったそうだ。人だかりが大きくなり警察官も来たが、活動の意図を理解すると、身元確認をし、「あなたのコーヒーを待っている人がいる。ぜひ続けてください」と話したという。
香港では「怒りや暴力より、自分の大好きな街の状況や大切な人が逮捕されたりした悲しみ。そして自分の今の行動が未来につながるはずだ、という、純粋な希望を感じた」と話す。
1杯のコーヒーが創り出す「心の余白」
「コーヒーは飲むのも淹れるのも好き」と話す西川さんが、日本から始めたフリーコーヒー旅。日本社会のコミュニケーション不足への懸念と、お金ではなく思いの「お返し」で生計を立てられるかを検証する旅だったという。
今や韓国、香港と国境を越えてフリーコーヒーをふるまう彼は、「僕のコーヒーでみんなの心に余白を創りたい。笑顔にしたい。その方法が僕にとってはコーヒー」と語る。
今回の旅でも、「あなたのコーヒーは1杯だったけど、私に大きな幸せを運んでくれた」など、心に響く暖かい言葉をもらったという。
2020年はどこでどんな人たちに「心の余白」を創るのだろうか気になるところだが、「自由に動きたいので、この先の予定は決めていない」と、なんとも旅人らしい答えが返ってきた。
もしかしたら、あなたの近くの街角でコーヒーをふるまっているかもしれない。
韓国に続き、「今だから行く意味がある場所」に惹かれた彼が向かったのは、デモで混乱が続く香港だ。
「デモで疲れた香港の人々を癒したい」という思いで、12月に約1週間のフリーコーヒーを実施した西川さんは現地メディアにも取り上げられ、日々行列ができるほどだったそうだ。人だかりが大きくなり警察官も来たが、活動の意図を理解すると、身元確認をし、「あなたのコーヒーを待っている人がいる。ぜひ続けてください」と話したという。
香港では「怒りや暴力より、自分の大好きな街の状況や大切な人が逮捕されたりした悲しみ。そして自分の今の行動が未来につながるはずだ、という、純粋な希望を感じた」と話す。
1杯のコーヒーが創り出す「心の余白」
「コーヒーは飲むのも淹れるのも好き」と話す西川さんが、日本から始めたフリーコーヒー旅。日本社会のコミュニケーション不足への懸念と、お金ではなく思いの「お返し」で生計を立てられるかを検証する旅だったという。
今や韓国、香港と国境を越えてフリーコーヒーをふるまう彼は、「僕のコーヒーでみんなの心に余白を創りたい。笑顔にしたい。その方法が僕にとってはコーヒー」と語る。
今回の旅でも、「あなたのコーヒーは1杯だったけど、私に大きな幸せを運んでくれた」など、心に響く暖かい言葉をもらったという。
2020年はどこでどんな人たちに「心の余白」を創るのだろうか気になるところだが、「自由に動きたいので、この先の予定は決めていない」と、なんとも旅人らしい答えが返ってきた。
もしかしたら、あなたの近くの街角でコーヒーをふるまっているかもしれない。
管理人コメント
>日本という『国』と『人』をしっかり区別している
日本政府も日本人が運営してんねんけどな
しかも支持を受けて政権担ってるわけで
こっちが相手のいい面だけみててもあちらもそうとは限らない
それが戦後うん十年かけて学んだことだろう
相手の悪いところもしっかり知らないと
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