韓国政府が認めない対米日中ロ外交の崩壊 2019/6/8

文大統領

「大阪での主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)」まであと3週間だというのに、韓国政府は日本をはじめとする主要国との首脳会談開催すら確定していない状態だ。これは危機的な韓国の外交の現状を示している。 

韓国政府は長い間、習近平中国国家主席の訪韓に力を入れてきたが、結局実現に至らなかった。韓米首脳会談もファーウェイ(華為技術、Huawei)・南シナ海・終末高高度防衛ミサイル(THAAD)・防衛費など敏感な懸案が多く、「地雷原を歩く」雰囲気の中で行われるだろうという見方がある。 

ところが、韓国大統領府と外交部(省に相当)は「多くの努力をしている」「慎重に楽観している」など実体のない修辞を繰り返すばかりだ。 

匿名希望のある元外交部次官は7日、「我々が何十年もかけ積み重ねてきた外交トップ4国(米中日露)との関係がこのところ1つ、また1つと崩れていっているように思う。さらに大きな問題は、政府当局者がこのような事態の深刻さに気付いていない、あるいは認めもしないことだろう」と語った。 

■日本とは「いさかい」ばかり…韓米日共助揺らぐ 

大統領府の高位関係者は同日の記者懇談会で「戦後最悪」と評されている韓日関係について、「(そのような主張に)同意しない。今この瞬間も韓日関係改善案のため政府の見地からいろいろと悩み、努力している。何を根拠に韓日関係が最悪だと考えているのか。韓国が日本の要求をすべて受け入れないから韓日関係が悪化したとか、韓国が関係を放置しているという論理、韓国が原則(日本に対する基本姿勢)を放棄すべきだという主張は受け入れられない」と述べた。 

両国関係の行き詰まりで直撃弾となった強制徴用判決などの歴史問題で一歩も譲らないという意味だと解釈できる。この大統領府関係者は「韓日両国は国交正常化以降のどの政権でも歴史問題で関係が順調ではなかった」とも言った。 

こうした雰囲気の中、G20サミットでの韓日首脳会談開催が可能かどうかはまだ不透明のままだ。外交消息筋は「通常、G20サミット1カ月前には主要国との二国間会談日程は確定していなければならない。特に、今回のG20サミット開催国・日本との会談が未定なのは異例だ」と話す。 

韓日両国は5日にも東京都内で外務省局長級協議をしたが、強制徴用判決や水産物問題をめぐって神経戦ばかり展開した。すぐに解決するのは難しい問題でギクシャクし、肝心の韓日首脳会談の開催問題はろくに話し合いすらできなかったのだ。 

韓日関係の行き詰まりは韓米日3カ国共助にも悪影響を与えている。日本政府は「北朝鮮による海上での違法な物資積み替え(瀬取り)監視のため東シナ海で先日行われた7カ国統合作戦から韓国だけ外れた」と公に問題提起した。 

米国も最近、韓日関係正常化を促している。国策研究所関係者は「このような現象は韓日間の信頼関係が崩れているから起こることだ。このままでは韓米日3カ国共助が機能しない事態に至る恐れがある」と語った。 

■米中は連日「こっちの味方になれ」 

中国との関係も薄氷を踏むような状態だ。韓国政府は最近、中国から「米国の『反ファーウェイ』キャンペーンに反対しろ」と要求されていることが分かった。ハリー・ハリス駐韓米国大使が5日、韓国企業に「ファーウェイの機器を使うな」と圧力を加えた後、中国の対抗姿勢も一層強硬になったという。 

こうした中、政府が力を入れてきたG20サミットをきっかけにした習近平主席の訪韓話は結局実現に至らなかった。大統領府関係者は同日、「習近平主席はG20時に訪韓しない」と認めた。外交部当局者が先日、中国を訪れたが、大きな成果はなかったという。 

米国の動きも尋常でない。米国はこれまでファーウェイ・THAAD問題に対する懸念を水面下で非公式チャンネルを通じて伝達してきたが、最近になって公の場で圧力を加える姿勢に切り替えた。 

ハリス大使は今月5日に続き同日もファーウェイ機器を使うなと公の場で要求、韓日の確執についても「(安保懸案と関連して)韓日双方の積極的な関与なしに解決することはできない」と懸念を示した。 

米国の外交官が公の場で、韓日関係行き詰まりの責任は韓国にあるというような発言をしたのは非常に異例だ。外交部官僚だった人物は「トランプ米大統領が今月末、ソウルに来て話すことの『予告編』を見た感じがする」と言った。 

このような「4大国外交マヒ」事態は外交政策全般で対北朝鮮政策を最優先する韓国政府の基本姿勢と無関係ではない、というのが外交専門家らの見方だ。 

「ハノイ・ノーディール」(第2回米朝首脳会談決裂)以降、国際社会は北朝鮮制裁を維持・強化しなければならないという見解を持っている。ところが、韓国政府は北朝鮮支援に焦点を合わせており、日米などと足並みがそろっていない。 

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/06/08/2019060880008.html

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