昨年、日本不買運動の際に登場した『NO JAPAN』のポスターです。これをパロディーにしたのでしょうか?今回は『NO CHINA』のポスターが登場しました。日本国旗の代わり五星紅旗が描かれています。
ボイコットチャイナ(BOYCOTT CHINA)、コロナウイルス(CORONA VIRUS)というメッセージとともに、「死にたくない、貰いたくない」という文言が刻まれました。
新型コロナウイルスの恐怖が国内に拡散して、ウイルスの発生地である中国に対する反感が大きくなっています。特にオンラインを中心に、侮辱やヘイト(嫌悪)が盛り込まれた刺激的な表現が増えています。某ポータルサイトにある、武漢肺炎の記事に寄せられたコメントを見てみましょう。
中国を侮辱する表現です。
「チャンケグク(中国を侮辱する表現)」、「このレベルの国なら反中して入国禁止をしなければならない(@polo****)」など、同じような趣旨のコメントが多く見られます。
「中国人はウイルスそのもの、病原菌にしか見えない」など、数多くのヘイトコメントが相次ぎました。
あるネチズンはこのような主張を基に、「中国は消滅すべき国(@mind***)」とコメントしました。
嫌悪を煽り立てる根拠のない主張です。
昨日、YouTubeには、「武漢肺炎は中国共産党の生物化学兵器だ」と言いながら、「中国の生物化学兵器の研究施設からコロナウイルスが流出した」という内容の映像が投稿され、アクセス数が急上昇しました。
インターネットでは、「3人目の確定患者である50代の男性が、高陽市(コヤンシ)の大型ショッピングモールを訪れた」という投稿がネチズンを強打しました。驚いた地域住民が男性の動向を独自で追跡するなど、混乱を招くと保健当局が鎮火に乗り出しました。
<チョン・ウンギョン(疾病管理本部長)>
「患者の携帯電話のGPSを追跡して、カードの使用内容も問い合わせし、患者本人にも質問しましたたが(該当のショッピングモールは)訪れていません」
恐怖はウイルスよりも速いと言われていましたが、実際の行動にもうつっていく様相です。
去る27日の夜を基準に、青瓦台(大統領府)の国民請願1位になったのは、『中国人の入国禁止要請』でした。掲示者は請願で、「中国発のコロナウイルスの拡散に対し、先制的措置が必要だ。入国禁止を要請する」と投稿しました。参加人数は少し前、午前8時の基準で56万7千人を超えました。
イギリスの日刊紙ガーディアンは、今回の新型コロナウイルスの拡散によって、また一つの恐怖が登場していると言いながら、『ゼノフォビア(xenophobia)』を指摘しました。ゼノフォビア、特定民族や団体に対する無条件の恐怖、またはそれによった差別を意味します。ガーディアンは、「中国武漢で発生した新型コロナウイルスによって、中国と中国人に対する差別が懸念される状況だ」と伝えました。
韓国社会では伝染病が発生する度、その原因を移民のせいにする現象が頻繁にありました。昨年1月に国内で麻疹(はしか)が流行した際も、「国内滞在中の外国人労働者のせいで麻疹が拡散した」という主張がリアルタイム検索語の上位になりました。
2014年にエボラウイルスが発病した当時は、「アフリカ人が入国すると一週間以内に国土の半分がウイルスに感染する。アフリカ人が触った物に触っただけでエボラに罹る」という噂が出回りました。不快な視線は不利益に繋がり、ある大学が開催した国際行事に参加したアフリカの学生28人は、宿所と食器を分けて使用することになりました。
今回の新型コロナウイルスの感染症拡散過程でも、2015年のMARS事態のようにゼノフォビア現象が出ていますが、強度は一層増した部分があります。恐怖を煽り立てる陰謀論や虚偽情報が、ウイルスのように速い速度でインターネットに乗り、全世界に拡散して行くという点です。
米国では新型コロナウイルスの発病が、ワクチンの開発費用を後押しするために企画されたという主張が、ソーシャルメディアの空間で急速に拡散しています。実は確認を経た情報の生産が検証によって遅くなる間、自己救済策を求める市民は『現場の映像』、『リアルタイムの情報』という確認できない主張を先に消費して、合理的判断をする力を失うというのです。
政府が疾病管理に対する信頼を与えられないまま、やみくもに攻撃対象を探しているという専門家の分析も出ています。
<ヨ・インソク(延世大学校・医科大学医学史研究所長)>
「危機的状況になると誰かに矢を向けたいのです。それで生贄を探して犠牲にする(感情です)」
『名前も分からない伝染病が再びこの国に到着した場合、その時は十分に防げるのでしょうか?』作家のキム・タクファンが、MARS事態の被害者を取材して2018年に発表した小説『暮らさなくてはいけない』で、作中の人物が問いかけた質問です。
質問はまた問いかけられ、今回は良い答えを見つけなければいけません。予防ワクチンもなく、手洗いとマスクの着用以外は特別な予防方法もない武漢肺炎の場合、一層理性的で静かな対応が必要だと思われます。
親切なニュースでした。
ソース:KBS(韓国語)
http://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=4370786
記事概要
韓国でNOJAPANポスターをパロディーにしたNOCHINAポスターが登場
新型コロナウイルス流行の中国に対してのヘイト行為
韓国では伝染病が発生するたび、その原因を移民のせいにする現象が頻繁にあった
理性的な対応が必要である
管理人コメント
ヘイトであることは認めるんだ
ならばなぜそれと同じNOJAPANもヘイトだと気が付かないのか
その辺のダブルスタンダードが彼ららしいというか
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