大英博物館の日本漫画~もし韓国の漫画を展示していたら… 2019/6/11

マンファ

口を真っ直ぐに結んだまま遠くを見つめる少女--。今、ロンドンの都心にはこのアジアの少女が印刷された垂れ幕が風に翻っている。大英博物館(British Museum)で開かれている「Manga展」の案内垂れ幕だ。日本の外で開かれる漫画展としては歴代最大規模で、題名はそれ以上付け加えるものもなく、日本語そのまま「Manga」としている。 

展示は19世紀末の「北斎漫画」という絵本を出した浮世絵作家の葛飾北斎(1760~1849)から全世界の若者を引きつけている今日の日本の漫画とアニメーション、そして「コスプレ(costume play)」のようなファンダムまで網羅している。古代の遺物が所狭しと並ぶ博物館で行われた新たな試みで、大英博物館の今夏の興行カードだ。 

妖怪から少年愛まで描けないものはない日本漫画だが、博物館が展示の代表イメージとして全面に出したキャラクターは鉄腕アトムでも『ワンピース』のルフィでもない。『ゴールデンカムイ』のヒロイン、アシ●(●は小書き片仮名リ)パだ。「金色の神」という意味のタイトルで、「カムイ」はアイヌ語だ。アイヌは日本・北海道とロシア・サハリンなどの地に住む少数民族のことだ。漫画には彼らアイヌの衣食住文化がさまざまに紹介されている。差別と収奪の中、抹殺の危機に処した少数民族の登場人物キャラクターが日本サブカルチャーを代表する海外展示の「マスコット」になったのはアイロニーだ。 

韓国漫画は1909年「大韓民報」創刊号1面にイ・ドヨンが描いた時事漫画を始まりとして、今年で110年を迎えた。もし韓国の漫画を展示していたらどうなっていただろうか。映画『寄生虫(英題・パラサイト/Parasite)』の出発点であるポン・ジュノ監督のストーリーボードも登場するのではないだろうか。世間のことを憂えるコバウおじさんから、子どもの頃に路地裏からぴょこっと顔をのぞかせているようなコボンイ、野球少年トッコタクとカッチ、コ・ギルドン宅のドゥリー、「子どもたちの大統領」ポロロ、1000万映画になったウェブトゥーン『神と共に』まで、思い出の中の主人公の安否も気になるところだ。 

クォン・グニョン/JTBCスポーツ文化部次長待遇 

ソース:中央日報/中央日報日本語版<【コラム】大英博物館の日本漫画> 
https://japanese.joins.com/article/304/254304.html

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